館長あいさつ

附属図書館長 森 幸弘(国際商学科 教授)

 これからの図書館はどのような役割を果たしていくべきなのかが、話題として取り上げられる機会が多くなってきています。地域振興や街づくりの中核となることを目指す各地の公立図書館の取り組みなどが紹介されています。まさに現代においてのあるべき公立図書館像が模索されていると言えます。では、大学図書館には、今日どのような役割が求められているのでしょうか。

 大学図書館の大きな役割は、大学における教育・研究の基盤として、各種学術情報の収集、保存、提供という基本的機能を発揮していくことであると考えられます。本学では現在、教職員のみでなく、学生にも幅広く図書館蔵書の選書に携わってもらっていますが、これからも、電子化の進展の中で、適切な蔵書管理、電子媒体資料の充実化などにより、大学図書館の果たすべき基本的機能を高度に発揮していくよう努めてまいります。一方では、アクティブ・ラーニングの推進に貢献していくことも、大学図書館に求められています。学生が受動的ではなく、自ら問題を発見し、解決していくというまさに能動的に勉学に取り組んでいくアクティブ・ラーニングへの転換が必要とされてきています。このような理想的な学習方法への転換にひとつの大きな役割を担い得るのがラーニング・コモンズです。各大学図書館で多様な形態が取られているようですが、学生が自由に集い、共に勉学に取り組み、活発に議論・討論ができるような知的交流の場を提供することが狙いとされています。本学でも、2016年にラーニング・コモンズが設置され、徐々にではありますが、利用度が高まってきているようです。また、本学図書館では、学生の主体的な学習、問題解決能力の涵養への一助となれるようレファレンスサービスの一層の充実化にも取り組んでいます。

 これからの大学図書館は、多様なニーズに対応できるよう進化し続けることが求められます。本学においても、利用者にとって使い勝手のよい魅力ある図書館になれるよう努めてまいります。今後とも下関市立大学附属図書館を大いにご利用いただきますようお願い申し上げます。